こんにちは、トリマーの瀬奈です🐾
今回は、「心肺蘇生(人工呼吸)」についてまとめてみました!
トリマーのお仕事では、基本的に医療行為はできませんが、いざという時に落ち着いて対応するための「知識の備え」はとっても大切だと感じました✨
🫁 呼吸のしくみって?
人工呼吸を理解するためには、まず「呼吸ってどんな仕組み?」を知っておくことが大切。
簡単にいうと、呼吸にはこの2つの働きがあります👇
- 換気:空気を肺に出し入れすること(吸って・吐いて)
- ガス交換:肺で酸素と二酸化炭素を入れ替えること
このガス交換がちゃんとできないと、体はどんどん酸欠になってしまいます。
💡 人工呼吸の目的って?
人工呼吸の目的はズバリ、「換気の代わりをしてあげること」。
呼吸が止まってしまった時に、外から空気(酸素)を送り、肺の中の酸素の量を高めることで血液に酸素を取り込みやすくします。
また、二酸化炭素を肺から出してあげることで、体内のバランスを整える役割もあります。
🚑 緊急時の人工呼吸(気管挿管できない場合)
気管にチューブ(挿管)ができないような緊急時には、以下の方法で人工呼吸を行います。
✔️ 手順はこの3つ:
- 気道確保:首をまっすぐにして空気の通り道を確保(口は開けなくてOK)
- 口-鼻人工呼吸:動物の口を閉じ、自分の口で鼻を覆って息を吹き込む
- 胸部圧迫との組み合わせ:30回胸部圧迫したら人工呼吸を2回!
💡 この処置は獣医師の指示のもと、または止むを得ない場面で行うことになります。
🧪 気管挿管できる場合の人工呼吸(病院での処置)
こちらは動物病院での対応となりますが、トリマーとしても流れを知っておくと連携がスムーズです✨
▶︎ リザーバーバッグを使う場合
- 呼吸回路に接続
- 酸素供給を開始
- バッグが適度に膨らむよう調整
- 胸の動きを見ながらバッグを押して換気
💡 呼吸回数の目安は10回/分、一回の換気量は10ml/kgです!
🔧 注意ポイント!
- ポップオフ弁の閉じすぎ注意! → 圧が上がりすぎて危険です
- 酸素量が多すぎるとバッグがパンパンに… → 弁を開けたり流量を調整
- 正常時より必要な換気量は少ない → 弱っている体に負担をかけないように
🐾 トリマーとして大切だと思ったこと
今回の学びで感じたのは、「知っている」だけで救える命があるかもしれないということ。
トリミング中のちょっとした異変や、送迎中の急変に気づく力、落ち着いて対応する心構え。これはトリマーにも必要なスキルだと思います。
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さいごに
トリマーも「命に寄り添う仕事」。
日々のケアだけでなく、万が一のときにどう行動できるかも、自分の成長につながると感じました🌱
今後も、学んだことを少しずつ発信していきますね!
✉️ コメント・質問も大歓迎!
「うちの子の場合は?」「このキット使ってみたよ!」など、ぜひお気軽にコメントしてくださいね✨
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