こんにちは。出張トリミングRinの瀬奈です。現在、動物看護師国家資格の取得を目指しています。
今回は、「動物介在活動(AAA)」や「動物介在教育(AAE)」について学んだ内容を、トリマー目線でシェアします。
一見すると“医療現場や学校での特別な活動”と思われがちなこれらの活動ですが、動物と関わるプロとして、トリマーもその一端を担う可能性があると感じました。
動物介在教育(AAE)とは?
AAEとは、犬などの動物を通じて、子どもたちに「命の大切さ」や「共感する力」を育む体験型の教育です。
たとえば…
- 犬と触れ合う前に「触ってもいいですか?」と確認するマナー
- お世話の大変さや責任感を実感する体験
- 犬の心身の変化やストレスを読み取る観察力
などを通して、子どもは「生きている存在とどう関わるか」を学びます。
子どもに与える影響は?
認知的な発達(学び・集中力の向上)
社会情緒的発達(共感性・他者理解の向上)
生理的な影響(ストレスや不安の軽減)
たとえば、犬とのふれあいがある日は、児童精神科病棟で暴力件数が大幅に減ったという報告もあるそうです。
私もトリマーとして、子どもと犬との関わりの中で、犬が“心の扉を開くカギ”になる場面を何度も見てきました。
活動に参加する犬の条件とは?
衛生面
- ワクチン接種・寄生虫予防など
- 活動前日のシャンプー・グルーミングが必要!
行動面
- 過剰な興奮をしない
- 他の動物や人に動じない
- 指示をきちんと聞ける
トリマーとして日々のケアを行う私たちは、こうした犬の「衛生」「行動面」の状態を知る重要な存在です。
トリマーが関われる可能性とは?
愛玩動物看護師は、AAEの現場で下記のような役割を担えます。
- 動物の健康チェックや行動観察
- 活動の現場での安全確保と動物福祉の配慮
- 子どもたちへの適切なふれあい指導
また、出張トリミングという仕事は、犬を落ち着かせる技術や信頼関係の構築が求められるため、AAE活動に通じる要素も多くあります。
飼育動物の教育的価値と現状
学校で飼育されている動物(モルモット、ウサギなど)も、実は教育的に非常に価値が高い存在です。
- 命を守る体験(体調変化の観察・世話・死との向き合い)
- 感受性や想像力の育成
- 継続的な責任感
動物を「かわいい存在」としてだけでなく、「一緒に生きる存在」として見つめ直す機会になります。
動物も子どもも守るために
AAE活動は、人と動物の福祉が両立するものでなければいけません。
- アレルギー・トラウマなど子ども側への配慮
- 犬のストレス兆候に気づき、無理をさせない
- 活動後に犬を飼いたいという気持ちへの適切なフォロー
トリマーも、飼育環境アドバイスや適性飼育の指導役として一翼を担えます。
まとめ
動物介在教育は、ただ“かわいい犬と触れ合う”時間ではなく、命を感じ、相手を思いやる心を育む大切な教育です。
トリマーとして、犬の健康・行動を理解し、人とのつながりを大切にする姿勢は、AAEの現場でも活かされるものだと感じました。
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このような活動に少しでも関心がある方のきっかけになれば嬉しいです。
トリマーとして、そして未来の動物看護師として、動物と人の橋渡しができるよう、これからも学びを深めていきます。
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