こんにちは、トリマーの瀬奈です。
今回は、「動物看護過程の展開」と「臨床検査の基礎」について、私自身の学びをブログにまとめました!
動物看護の目的とは?
まず、動物看護の大きな目的は以下の5つ。
- 自然治癒力を引き出す
- より良い環境を整える
- 痛みの緩和と健康管理
- 予防に関する指導
- 健康維持のサポート
つまり、病気の時だけでなく健康な時から回復期、終末期までずっと寄り添うのが愛玩動物看護師の役割なんですね。
動物看護過程の展開:5つのステップ
「動物看護過程」という考え方があります。看護師の“勘”ではなく、根拠をもって判断・行動するためのプロセスです。
動物看護過程の5ステップ
- アセスメント(観察・情報収集)
- 看護診断(問題点を明確にする)
- 看護計画(どう解決するか考える)
- 実践(実際にケアを行う)
- 評価(実践の振り返りと再評価)
この5つを繰り返すことで、動物と飼い主さんに合った、より良い看護ができるようになります。
SOAPモデルで記録する
看護記録のフレームワークとして「SOAPモデル」も学びました。
- S:主観的情報(飼い主さんの話)
- O:客観的情報(検査結果、観察記録など)
- A:アセスメント(情報から読み取れる問題)
- P:プラン(どう対応するかの計画)
日々の現場では、ただ“何をしたか”だけでなく、“なぜそうしたか”を記録することが大切。
臨床検査の基礎:検体検査と生体検査
臨床検査には大きく2種類があります。
■ 検体検査(採取したサンプルを調べる)
- 血液(CBC、生化学、内分泌など)
- 尿(pH、比重、タンパクなど)
- 糞便(寄生虫、消化状態)
- 皮膚や粘膜スワブ、細胞診など
■ 生体検査(動物の体を直接調べる)
- 超音波
- X線(レントゲン)
- 心電図
- 内視鏡 など
看護師が**「検査を実施する」のではなく、「正しく補助・記録すること」が大切**と学びました。
動物を“診る”ということ
獣医師は「病気を診る」
看護師は「動物を看る」
この言葉が、とても印象に残りました。
病気の背景には必ずその子の“生活”や“個性”があり、それを理解したうえで関わっていくことが本当の看護なんだと感じました。
まとめ|動物看護過程で“その子らしさ”に寄り添う
今回学んだことは、どれも日々のケアやトリミングでも応用できる内容でした。
たとえば、
- 高齢のわんちゃんで排泄がうまくいかないとき、関節の可動域を考える
- 検査のときにストレスがかからないよう、保定や環境を工夫する など
こうした視点を持つことで、トリマーとしてもより深く動物と向き合える気がしています。
▼あわせて読みたい(PR)
- 愛玩動物看護師の受験対策におすすめのテキスト
リンク
血液検査の知識をもっと深めたい方に
リンク
コメント